交通特性
(1) 交通手段特性
交通手段分担率
つくば市内の交通手段分担率は,自動車の利用が多く,平成 20 年の東京 PT
調査では約6割が自動車移動となっています。また,特に郊外部で自動車利用
の割合が高くなっていますが,つくば駅周辺等の中心部では,自転車や徒歩の
割合が高くなっています。
図 2-13 市内発着トリップの交通手段分担率
(データ)第 5回東京都市圏パーソントリップ調査(H20)
7.6% 1.4%
59.7%
1.3%
15.2% 14.7%
0.2%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
東京PT調査
(H20)
交通手段分担率
時間帯別交通手段特性
つくば市の時間帯別の移動は,朝の8時台の移動が最も多く,朝夕の時間帯
に移動が集中しています。また,全時間帯を通して,自動車が多く利用されて
いますが,移動の多い朝夕の時間帯には,自転車や徒歩の移動等も多くなって
います。
図 2-15 市内関連トリップの発時間帯別手段別構成比
(データ)第 5回東京都市圏パーソントリップ調査(H20)
自動車保有台数
つくば市は,年々自家用乗用車の保有台数が増加しており,1世帯当たり平
均 1.6 台の乗用車を保有しています。 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000 90,000 4
時
台
5
時
台
6
時
台
7
時
台
8
時
台
9
時
台
1
0
時
台
1
1
時
台
1
2
時
台
1
3
時
台
1
4
時
台
1
5
時
台
1
6
時
台
1
7
時
台
1
8
時
台
1
9
時
台
2
0
時
台
2
1
時
台
2
2
時
台
2
3
時
台
2
4
時
台
ト
リ
ッ
プ
数
鉄道 路線バス・都電 自動車 二輪車 自転車 徒歩
11.4 11.8 12.0
12.3 12.4 12.7 13.0
13.2 13.4 13.6 13.8
14.0 14.2 14.5
0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0
保有台数 1世帯当たりの保有台数
自
家
用
自
動
車
の
保
有
台
数
(
万
台
)
一
世
帯
当
た
り
の
保
有
台
図 2-16 自家用乗用車の保有台数の推移
(2) 近隣地域との人の流動状況
つくば市と近隣自治体間の通勤・通学者の移動は,市南東部の自治体,特に
土浦市との結びつきが強くなっています。また,近隣自治体への通勤・通学(流
出)に比べ,近隣自治体からの通勤・通学(流入)が多い点が特徴となってい
ます。
図 2-17 つくば市と近隣自治体の通勤・通学の流動
また,茨城県外との移動は,東京都との通勤・通学の移動が最も多く,1万
人弱となっています。また,東京都との移動は,流入に比べ,流出が多いのが
特徴となっています。その他,つくばエクスプレス及び JR 常磐線が通る千葉県
との移動も 6,000 人弱となっており,つくばエクスプレス及び JR 常磐線が県外
との都市間移動手段として機能しています。
図 2-18 つくば市と茨城県外等との通勤・通学の流動
(3) 市内の流動状況
つくば市内の移動は,各地区の中での移動が4~6割となっています。また,
谷田部地区や桜地区では,地区内の移動のサービス状況が高いため,同地区内
の移動が多い傾向にあります。また,65 歳以上に絞ると,どの地区も地区内の
移動が高くなっています。年齢層が高いほど,地区内での移動が主となってい
ることがわかります。
(全年齢) (65 歳以上)
図 2-19 市内居住者の地区間トリップ数と構成
※つくば市居住者,全年齢を対象に集計
※図中の地区間 OD量のうち,方向計 500人未満は省略
※地区内トリップの下欄括弧(赤字)は,当該地区関連トリップの内々率
(=ゾーン iの内々交通量/ゾーン iの発生交通量)
(4) 駐車場の整備状況
駐 車 場 は , つ く ば 駅 周 辺 に つ く ば 都 市 交 通 セ ン タ ー が 運 営 す る 7 か 所 ( 計
4,151 台)が整備されています。
表 2-2 つくば駅周辺の駐車場と収容台数
No 駐車場名 収容台数 営業時間
1 南1駐車場 1,008 24 時間
2 南2駐車場 601 24 時間
3 南3駐車場 690 24 時間
4 南4駐車場 552 24 時間
5 北1駐車場 857 24 時間
6 北2駐車場 251 24 時間
7 北3駐車場 192 24 時間
合計 4,151
図 2-20 つくば駅周辺の駐車場位置
(5) 駐輪場の整備状況
駐輪場は,つくば駅周辺に市営の 14 か所(計 3,330 台)が整備されています。
また,つくばエクスプレス各駅にも4か所(計 997 台)が整備されています。
表 2-3 つくば駅周辺の駐輪場と収容台数
No 駐輪場名
収容台数
備考
定期利用 一時利用 合計
1
つくば駅中央(第1区画) 770 150 920 屋根付き
つくば駅中央(第2区画) 79 79
つくば駅中央(第3区画) 116 116
2
つくば駅西 121 121
つくば駅西(一時区画) 100 100
3 つくば駅北1 293 293
4 つくば駅北2 305 305
5
つくばセンター広場東1 55 55
つくばセンター広場東2 44 44
6 つくばさくら大橋北 309 309
7 つくば駅前広場南 500 500 屋根付き
9 つくば駅 A5南路上 60 60
10 つくば中央公園東路上 39 39
11 つくば中央図書館西路上 162 162
12 つくば中央図書館南 50 50
13 つくば駅前広場 96 96
14 つくばさくら大橋南 81 81
合計 2,353 977 3,330
表 2-4 つくばエクスプレス3駅周辺の駐輪場と収容台数
No 駐輪場名 収容台数 備考
21 研究学園駅西 302
22 研究学園駅東 141
31 万博記念公園駅北 189
41 みどりの駅北 365
第
3
章
つくば市の地域公共交通の現状
地域公共交通への取り組み
つくば市では,平成 17 年8月に「つくばエクスプレス」が開業し,平成 18
年4月から,それまで運行していた福祉循環バス「のりのりバス」等を再編し,
「つくバス」の運行を開始しました。また,平成 20 年度には,バスを中心とし
た公共交通に対する現況整理やバス利用者,市民等の意向に関する調査を行い,
路線バスを含めた市内バス路線全体のあり方について検討を行いました。平成
22 年3月に,「連携計画」を策定し,計画を基に利用者のニーズに合わせて,き
め細やかに施策を実施してきました。
図 3-1 連携計画の施策体系図
表 3-1 平成23年度以降の地域公共交通の主な取り組み
年月 つくバス つくタク
平成 23年4月 ○運行形態の見直し(地域循環型からシ
ャトル型へ移行)
○「学園南循環線」の民営化
○運行開始
平成 23年6
~7月
○ 病 院 関 連 の 停 留 所 の 病 院 敷 地 内 へ の
移動
平成 23年 10月 ○停留所の新設(12箇所)
平成 24年4月 ○停留所の新設,移設(新設:1箇所,
移設:1箇所)
○筑波,茎崎地区からの共通ポイントの
増設
○他地区への応援配車の開始
平成 24年 10月 ○ つ く ば エ ク ス プ レ ス の ダ イ ヤ 改 正 に
合わせた運行時刻の見直し
○小田シャトルの「テクノパーク桜」で
の折り返し運行の導入
○停留所の新設,移設(新設:25箇所,
移設:11箇所)
平成 25年3月 ○停留所の新設(1箇所)
平成 25年4月 ○乗継定期券及び1日乗車券の導入
○利用実態に合わせた時刻表の改正
平成 25年6月 ○運行エリアの見直し(大穂地区と豊里
地区の統合)
平成 25年 10月 ○つくバス停留所の新設,移 設(新設:
2箇所,移設:1箇所)
平成 26年4月 ○ つ く バ ス 全 車 両 に ド ラ イ ブ レ コ ー ダ
ーを設置
○「中心地区」を廃止し,新たに共通ポ
イントを設置
○共通ポイントへの料金を 300 円また
は 1,300円に統一
○利用券の車内販売の開始
平成 26年 10月 ○つくバス停留所の移設(1箇所)
平成 26年 12月 ○吉沼シャトルの「上郷」での折り返し
運行の導入
○つくバス停留所の新設(1箇所)
平成 27年4月 ○つくバス停留所の新設(1箇所)
○利用実態に合わせた時刻表の改正
平成 27年8月 ○つくバス停留所の新設(新設:2箇所)
地域公共交通の現状
平成 17 年8月のつくばエクスプレスの開業以降,鉄道が市内及び東京方面と
の広域移動の幹線交通として機能しています。また,広域幹線交通としては,
隣接する土浦市,牛久市を通る JR 常磐線や,常総市,守谷市を通る関東鉄道常
総線も同様の役割を果たしています。
つくば市内及び市近隣自治体との移動においては,路線バス及びコミュニテ
ィバス「つくバス」が広域幹線交通である各鉄道駅と市内の各拠点を結んでお
り,都市内交通手段として機能しています。なお,つくバスは路線バスを補完
して運行しています。
また,バスネットワークで移動サービスを提供できていないエリアの移動サ
ービスとして,デマンド型交通「つくタク」の運行を実施しています。
鉄道,路線バス,つくバス,つくタクと需要に応じ,多層的に多様な交通サ
ービスを提供しています。
(1) 鉄道
鉄道は,つくばエクスプレスが市内及び東京方面との広域移動の幹線交通と
して機能しており,つくば市内は4駅(つくば駅,研究学園駅,万博記念公園
駅,みどりの駅)を結んで運行しています。また,近隣自治体には JR 常磐線お
よび関東鉄道常総線が運行しています。
図 3-3 鉄道路線図(H27)
表 3-2 鉄道の運行状況
路線名(つくばエクスプレス) 運行数(本/日)
秋葉原駅⇔ つくば駅 221
研究学園駅 168
万博記念公園駅 160
みどりの駅 160
路線名(JR 常磐線) 運行数(本/日)
上野駅⇔ 牛久駅 155
ひたち野牛久駅 146
荒川沖駅 148
(2) 高速バス
高速バスは,つくばセンターと国内の様々な都市間を結ぶルートで運行して
います。つくばセンターから乗降できる高速バスは,東京駅行,羽田空港行,
東京テレポート駅行,国際展示場行,名古屋行,京都・大阪行,成田空港行,
水戸行,免許センター行,茨城空港行の 10 路線(計 149 本)が運行しています。
(3) 路線バス
路線バスは,市内の主要拠点等と大量の交通需要が発生している地区を結び,
交通の利便性を向上させるルートで運行しています。また,近隣自治体との広
域交通手段としての役割も担っています。市内には,関東鉄道株式会社,関鉄
パープルバス,JR バス関東の3社で合計 36 路線が運行しています。
図 3-5 路線バス路線図(H27)
表 3-3 路線バスの運行状況
路線名
運行数 (本/日)
路線名
運行数 (本/日)
筑波大学中央 ⇔ 土浦駅 95 谷田部車庫 ⇔ 牛久駅 44
筑波大学循環線 91 谷田部車庫 ⇔ 取手駅西口 39
つくばセンター ⇔ ひたち野うしく駅 91 松代循環 35
つくばセンター ⇔ 荒川沖駅 71 みどりの駅 ⇔ 牛久駅 34
森の里 ⇔ 牛久駅 61 筑波山口 ⇔ 土浦駅 32
桜ヶ丘団地 ⇔ 牛久駅 58 学園南循環線 31
(4) つくバス
つくバスは,路線バスを補完し,「鉄道駅等と地区の核となる拠点を結ぶ地域
公共交通」として運行しているコミュニティバスであり,つくばエクスプレス
の市内4駅と各地域の核となる拠点を結んでいます。現在,北部シャトル,南
部シャトル,小田シャトル,吉沼シャトル,作岡シャトル,自由ヶ丘シャトル
(谷田部),自由ヶ丘シャトル(茎崎)の6路線7コースが運行しています。
図 3-6 つくバス路線図(H27)
表 3-4 つくバスの運行状況
路線名
運行数 (本/日)
北部シャトル 64
小田シャトル 36
作岡シャトル 34
吉沼シャトル 46
(5) つくタク
つくタクは,路線バスやつくバスの利用が難しい地域を中心に「日常生活に
おける移動」を目的に運行されている予約制の乗合タクシーであり,希望する
時間帯を事前に予約することで,自宅近くから目的地までの乗降場所(つくタ
ク乗降場所)まで利用することができます。利用は,市内5地区の同一地区内
や,市内各地からつくば駅や研究学園駅周辺に設置されている7か所の「共通
ポイント」間で利用することができます。
図 3-7 つくタクマップ(H27)
表 3-5 つくタクの運行状況
地区名
運行台数 (台)
筑波地区 4
大穂・豊里地区 4
桜地区 3
谷田部地区 5
茎崎地区 3
(6) バス利用可能面積と人口
路線バスとつくバスのどちらか一方でも利用可能な地域は,市の面積に対し
てバス停から 300mの場合は 26.1%,500mの場合は 46.2%となっています。ま
た,バスを利用可能な地域にお住まいの方は,バス停から 300mで 55.8%(65
歳以上では 43.2%),500mで 76.7%(65 歳以上では 65.5%)となっています。
図 3-8 バス利用可能面積とバス利用可能人口
※平成 27年 10月現在の路線バス,つくバスのバス停位置情報より算定。
※カバー人口は,500mメッシュのカバー率にメッシュ人口を乗じて算定
(7) つくばエクスプレス4駅までのアクセス時間
バスを利用した場合に,つくばエクスプレス4駅(つくば駅,研究学園駅,
万博記念公園駅,みどりの駅)までかかる所要時間は,30 分以内の方が市内の
55.8%(65 歳以上では 34.7%)となっています。
図 3-9 バス利用の場合のつくばエクスプレス4駅までの等時間圏域と居住人口
※バスプローブデータの昼間 12時間(7時~19時)のリンク別平均旅行速度より算定
※カバー人口は,平成 27年 10月現在の路線バス,つくバスのバス停から半径500m以内にメッ
シュ中心があるメッシュを対象に算定